塵箱

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映画:「残穢」感想

映画:「残穢」を見ました。2016年公開の映画らしい。

アマゾンプライムでみることができた。

 

eiga.com

 

あらすじ

小野不由美による第26回山本周五郎賞受賞の同名ホラー小説を「予告犯」「白ゆき姫殺人事件」の中村義洋監督により映画化。小説家の「私」に、読者である女子大生の久保さんから届いた一通の手紙。「住んでいる部屋で奇妙な音がする」とい書かれたその手紙に、好奇心から「私」と久保さんが調査を開始する。そこで明らかとなったのは、その部屋の過去の住人たちが転居先で自殺や無理心中、殺人などさまざまな事件を引き起こしたという事実だった。彼らは、なぜその部屋ではなく、さまざまな別の場所で不幸に遭ったのか。「私」たちは、ある真相にたどり着き、さらなる事件に巻き込まれることとなる。主人公の「私」役に竹内結子、久保さん役に橋本愛と人気女優が共演し、佐々木蔵之介、坂口健太郎滝藤賢一らが脇を固める。 

感想

ホラー作品だったが、怖いと思うことはなく終わった。怖くないということが、この作品においては長所であり短所にもなっていると思う。

 

主人公が女子大生の部屋にまつわる事件を追っていくというミステリー仕立てのようになっていて、その過程を追っていくところはとても興味深く楽しく見ることができた。

 

女子大生の部屋の前の住人からその土地の前の住人、更にはその住人の家で起きた事件、さらにその事件の元になったいわくつきの品の出どころ・・・といった具合でどんどんと話が膨らんでいくので、一体どこでどう着地するのか気になり、退屈はしない。

ただ、やっぱり膨らんださき、いわくつきの品の話を確かめに九州の炭鉱の家にまで行ったあたりでややダレた印象。まぁここまでで3分の2くらい話は終わっているからいいのだけれども。

 

各所のレビューでも散々言われているが、安っぽく見えてしまうCGについては自分も少々気にはなった。ただ、この作品は途中からホラージャンルではなくミステリーだと思って見ていたのでそこについては何も言わない。ホラーだと思って見るとたしかに残念かもしれない。

 

演出に関して、ラストでCGの亡霊が登場人物の元に来るシーンがややくどい。これも散々言われてるのだろうけれどあそこまでやらないほうが怖さは残ったかもしれない。

 

この作品で一番ぐっと来たところは残穢に触れたものは読んだり聞いたりしただけでもその穢を受けてしまうというところ。主人公が怪談作家ということがうまく作用していて、作品をメールで受け取った編集者の元にも霊が来る。つまり「この映画(ないし小説)を見たあなたも既に呪われていますよ、というような不幸の手紙的な恐怖感をとてもうまく演出できているように感じた。そう考えると、安っぽいCGとくどい演出は、見ている人をあえて現実に引き戻すような良心的な演出なのかもしれない(皮肉ではない)

 

ホラー映画はほとんど見たことがない人にはいいのだと思う。自分みたいに。

 

おしまい