塵箱

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伊坂幸太郎:ホワイトラビットの感想

伊坂幸太郎のホワイトラビットを読みました。

 

www.shinchosha.co.jp

 

文庫本で買ってからしばらく経ってしまった

 

ジャンルとしては籠城ミステリーと謳っている

 

籠城事件を題材にした群像劇で、伊坂幸太郎っぽさが溢れ出していた

 

あらすじは置いといて、読み終えた感想を内容にふれつつ書く

 

 

好きなポイントその1

 

星座の話や渡り鳥の話など、あちこちに小ネタが散りばめられていて、読んでいてなんか賢くなった気がする(頭がわるい)

 

オリオオリオが星座の話をして、だいたいオリオン座の形になるって言っているのを見て、なんでかわからないけどグラスホッパーの岩西を思い出した

 

多分なんでもジャック・クリスピンに結びつけているのと似ているからだろう

 

岩西も詐欺のコンサルタントくらいならできたのかもしれない

 

どうでもいいけどオリオオリオって言いづらくって心の中で読むときにずっとオリオーリオって読んでた

 

なんでオリオオリオ表記にしたんだろう

 

 

好きなポイントその2

 

伏線回収がきれいにいくので、終盤になってからの快感が心地よい

 

レ・ミゼラブル風(らしい)に、第三者がちょくちょく解説を入れてくるのが今回の小説で新鮮味があった

 

伊坂幸太郎シリーズでは毎回伏線回収を丁寧にしてくれるのが嬉しいのだが、今回のホワイトラビットでは特に丁寧にしていた印象がある

 

若干説明過多かもなーって思うけど多分解説者の存在によるものかもしれない

 

ただ説明されすぎて情緒がなくなるってことはなく、そこは伊坂幸太郎っぽい文章の気持ちよさでカバー

 

 

好きなポイントその3

 

泥棒の黒澤の活躍が丁度いい

 

これが一番声を大にして言いたい

 

と思ったけど、そもそも黒澤が出てくる作品てそんなに読んだんだっけ?と思って要らべてみた

 

・重力ピエロ

ラッシュライフ

・フィッシュストーリー

・首折り男のための協奏曲

 

に登場しているらしい

 

一応これまで全部読んだことがあるけども、今回の黒澤が一番個人的には好きだ

 

黒澤ファンとしては、ホワイトラビットが一押しである

 

なぜか

 

ホワイトラビットの黒澤が一番萌えるから

 

黒澤のビジュアルが、自分の中で勝手に大森南朋になっている

 

と、ここまで書いた後で後妻業の女に大森南朋は出ていないことを知った

 

永瀬正敏だった

 

私立探偵の役だったよな〜って思ってたけどなんか違ったのはまぁもういいや

 

とにかくそんなイメージの黒澤が胡散臭い眼鏡をかけたコンサルタントに化けるというシーンを想像しただけで萌える

 

いやいやそういう人じゃないじゃんみたいな

 

ホワイトラビットの黒澤は、黒澤にしては珍しいことを色々していた気がする

 

だけど決して不自然な感じでもなく、もともと黒澤の中にあったものが出てきているだけという印象を受けた

 

そんな黒澤の扱いが、ホワイトラビットは丁度いい

 

個人的にはラッシュライフが黒澤大活躍の作品だったなーと思っていたけれど、実際のところ活躍されすぎるのも黒澤ファンとしては複雑な気分になる

 

黒澤はあくまでも群像の中で、今回みたいに何らかの事件に巻き込まれて良いところを持っていくみたいなポジションであってほしい

 

いやまあホワイトラビットでも大活躍しているのだけれどね

 

やっぱり黒澤が化けてたおかげで終盤の伏線がきれいにハマっていくのが気持ちよかったなー

 

というわけで、個人的には黒澤登場の伊坂作品の中で一番好きな作品になりました

 

 

最後に

 

感想を書く前に、読書メーターで他の人の感想を見ていたときに、映像化の話があった

 

自分も現実の役者の顔を思い浮かべながら小説を読むけども、この小説は小説だからやっぱり面白いんじゃないかなぁと思う

 

伊坂幸太郎の映像化されているやつは、ゴールデンスランバーしか見たこと無いけど、やっぱり本の方が面白いと思う

 

あ、映画も良いんだけどね

 

おわり